サウジアラビア出身のレーシングドライバー、リーマ・ジュッファリは、今年のF1アカデミーシリーズでサウジアラビアでの初開催レースにワイルドカードエントリーとして出場する特別なチャンスを得ました。この発表は月曜日に行われ、全女性のシングルシーターチャンピオンシップには、ホスト国からのワイルドカードエントリーが含まれ、名門PREMAチームと対戦することが明らかになりました。サウジアラビアの先駆的な女性レーサーであるジュッファリは、3月7日から9日までF1アカデミーが訪れる際に、自国を代表するために選ばれました。彼女のレーシングキャリアは2018年に始まり、TRD 86カップとMRFチャレンジに参加しました。翌年、ジュッファリはイギリスに渡り、ブリティッシュ・フォーミュラ4選手権に出場し、2シーズンにわたって複数のポイントフィニッシュを記録しました。2021年には、ブリティッシュ・シングルシーターレーシングでの成功を追求し続け、GB3選手権でさらなるポイントフィニッシュを獲得しました。2022年にはスポーツカーと耐久レースに転向し、ジュッファリは自らのチーム「Theeba Motorsport」を設立しました。彼女はドバイ24時間レースで表彰台に立ち、エストリルでの国際GTオープンのプロアムクラスで初の国際モトレース勝利を収め、サウジアラビア出身の女性として初めての快挙を達成しました。同年、ジュッファリはファナテックGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・スプリントカップでポールポジションを獲得し、この偉業を成し遂げた初の女性およびサウジアラビアのドライバーとなりました。GTワールドチャレンジ・ヨーロッパでの競技を続けながら、ジュッファリはF1アカデミーでのワイルドカードデビューを心待ちにしています。彼女は、自国を代表し、故郷でのレースに参加する機会に対する熱意と感謝の気持ちを表明しました。ジュッファリは、自身のスポーツでの存在がサウジのファンにインスピレーションを与え、彼らが自分のレーシングの夢を追い求めることを促すことを願っています。彼女にとって、これは素晴らしい旅の始まりに過ぎません。
(出典: motorsportweek.com)