サウジアラビア内務省は、警察車両の新しい追加としてルシッド・エアを発表しました。ツイッターにアップロードされた動画では、同省が電動セダンを紹介しており、車両の屋根に統合されたボックスから展開できるドローンというユニークな機能が装備されることが示されています。動画では、ルシッド・エアの屋根からドローンが離陸する様子が映し出され、車両の能力が強調されています。
ルシッド・エアの警察車両は、国家警察のカラーリングが施されており、両側には「Police」の文字とサウジアラビアの公共安全総局のロゴが表示されています。この公式な警察バージョンのルシッド・エアは、サウジアラビアの首都リヤドで開催中の世界防衛見本市で展示される予定です。車両のボンネットには「Police」の文字と警察番号911が誇らしげに表示されています。
警察で使用されるルシッド・エアの特定のバージョンに関する詳細は少ないものの、最上級モデルのサファイアが法執行目的に適していると推測されています。サファイアは3つのモーターを搭載しており、驚異的な1,234馬力と1,430ポンドフィートのトルクを生み出します。このパワーにより、車は0から60mphにわずか1.89秒で加速し、クォーターマイルを8.95秒で完了し、最高速度205mphに達します。
ルシッド・エアをサウジアラビアの警察車両に含める決定は、アメリカの自動車メーカーへの投資と一致しています。サウジアラビアの公共投資ファンド(PIF)はルシッドの過半数の株式を保有しており、同社は国内に自動車工場を最初に設立した企業です。この工場は2023年9月から稼働しており、現在年間5,000台を生産しています。すでに約800台の現地組立のエアセダンが生産されており、2020年代中頃までに年間150,000台の生産能力を増加させる計画があります。
サウジアラビア政府との契約の一環として、ルシッドは今後10年間で100,000台の電気自動車を納入することを目指しています。このパートナーシップは、サウジアラビアが先進技術と国の安全な未来に対するコミットメントを示しています。
[写真: MOI サウジアラビア]