テスラがその充電プラグの仕様をオープンソース化したことにより、NACS(北米充電規格)を新しい業界標準として確立しようという動きが進んでいます。フォードは2023年5月にテスラと契約を結んだ最初の大手自動車メーカーであり、NACSポートを採用し、スーパーチャージャーネットワークへのアクセスを得ることができました。その年の終わりまでに、ステランティスを除く北米のすべての主要なEVメーカーがNACSプラグを採用しました。
フォードの後を追って、リビアンはNACSプラグへの切り替えを発表しました。契約の条件は標準的で、2024年初頭からテスラの充電器へのアクセスが始まりますが、リビアンは顧客に無料のNACSからCCSへのアダプターを提供することを約束することで差別化しました。このアダプターを使用することで、マジックドックアダプターがないテスラのスーパーチャージャーステーションを利用できるようになります。
このニュースはリビアンのオーナーに好評で、彼らは無料のアダプターを心待ちにしていました。しかし、フォードのEVオーナーが最初に無料のアダプターを受け取ることになると知って驚きました。フォードのCEOジム・ファーレイは、イーロン・マスクのソーシャルメディアネットワークX(旧Twitter)で発表し、アメリカとカナダのフォードF-150ライトニングおよびマスタングマッハEのオーナーに、間もなく無料のアダプターを予約できることを知らせました。スーパーチャージャーネットワークは、3月から徐々にサードパーティのEVに開放されるとの噂があります。
無料アダプターの予約プロセスには、車両のVINの確認が含まれます。顧客がアダプターを取得すると、FordPassまたは車両内の公共充電アプリを通じて、アクティベーション、充電、および支払いがシームレスに行われます。アダプターの電力処理能力は現在不明ですが、フォードがスーパーチャージャーネットワークへのアクセスを得た最初の自動車メーカーであるため、この情報はすぐに明らかにされるでしょう。オーナーたちは、アダプターが500アンペアを処理できることを期待しており、400ボルトの充電器で最大200 kWを実現できると考えています。興味深いことに、フォードの写真に示されているアダプターは、Drive Teslaによって公式のテスラアダプターとして報告されたものとは若干異なっているようです。