ハンガリーのオルバン首相は、ウクライナのゼレンスキー大統領が新たに発表した勝利計画を「恐ろしい以上のもの」と非難し、ロシアとの交渉を求める声を強めている。10月17日のEUサミットを前にしたフェイスブックの投稿で、オルバンはEUに対し、ウクライナの軍事活動を支援するのではなく、即時の停戦と平和交渉を追求するよう呼びかけた。
ゼレンスキーはブリュッセルで5つのポイントからなる勝利計画を示し、より多くの長距離武器、NATO加盟、強力な防衛戦略を求めた。しかし、オルバンはこの提案を「危険」と一蹴し、ウクライナへの軍事支援がエスカレートすることは危機を深める可能性があると警告した。彼はEUが「平和戦略」を採用すべきだと主張し、ウクライナが戦争に「負けている」と述べた。
ハンガリーがキエフへの支援を繰り返し阻止し、ロシアとウクライナの間の仲介者としての立場を取る中で、オルバンはドイツとフランスの指導者にモスクワとの平和交渉に参加するよう働きかけている。オルバンがクレムリン寄りの発言を続ける中、事態がさらに制御を失う前にEUが外交的解決策を見つけるよう促している。